MLM(マルチ商法)やってみることにした2
前回のお話
MLM(マルチ商法)やってみることにした
ZOOMでのセミナー参加
好青年に約束したので
久しぶりにZOOMの設定を
することにした。
前回ZOOMを使ったのは
娘の個人面談だったな
なんてことを思い出しつつ
無事にログイン。
娘のお世話やら
家事をしながらの
セミナー参加なので
こちらのカメラは
オフにしておいた。
本当は全員カメラオンが
ルールだったみたいで
主催者から
一回声をかけられて
震えた。
好青年にLINEすると
ちゃんと伝えてるから
気にしなくて大丈夫
とのことだった。
さて時間になり
ふと気がつくと
すでに数百人の人が
参加している!
すごいな。
画面の向こうには
はっきり物を言いそうな
元気なお姉さん(60代くらい?)
がエンジン全開の様子で
準備をしていた。
テンポの良いセミナーであっという間の2時間
気軽に「参加します」
なんて言っちゃったけど
2時間もあると知って
正直なところ萎えてた。
でも、好青年も
どこかから参加していて
画面をめくると
お顔が確認できる。
私も居るかどうか
見られてるかもねー
とか思いつつ
娘とご飯を食べながら
話を聞く。
この人がまた
めちゃくちゃ話がうまい。
テンポがいいし
リズムがいいし
わかりやすいし。
昼間に感じた
小さな違和感は
全部消えていった。
質問してないけど
ぜーんぶ言ってくれるから。
気が付いたら
もう終わりの時間だった。
興奮冷めやらぬまま
娘とお風呂に入った。
帰宅した夫に話す
夫は好青年と別れた後
仕事に出かけていたので
ZOOMは一人で見ていた。
帰宅して
お風呂場に
直行してきた夫に
「どうだった?」と聞かれた。
すごく納得したことと
これはやってみてもいいと
そう感じたことを話した。
夫の反応は
「ふーん。
おと(私)がするなら
応援するよー」
だった。
夫の中では
自分が主体的にやる
というイメージは皆無
そう感じた。
おと(私)がするならなんでもいいよ
夫は元々
自分で考えたことを
計画通りに
実現させていく
ということが好きな人だ。
誰かに従うのは
とても嫌だし
指示されて
叱られようものなら
発狂してしまうかも。
夫は自由に生きたい人。
たとえ私に何か
「これをやってみたら?」
と言われても
自分で「やろう!」と
納得するまで
耳パタンで考え始めるタイプ。
絶対的な味方の私にすら
頑固者らしく
ごちゃごちゃと
ややこしい理屈を並べてくる。
でも、私がしたいことは
(自分に大きく影響なければ)
否定や反対することもない。
私たち夫婦は
一緒に仕事をしている
と言ったけど
私は私なりに事業を展開して
夫は夫の信じるものに
突き進んでることが多いかも。
背中合わせで
それぞれのことをやってる
みたいな感じかもしれない。
時々振り向いては
相手が順調か
困っていることはないか
確認したり
アドバイスしたりする。
そんな私たちなので
夫は否定もしないし
協力(娘のお世話とか)は
してくれる様子。
だけど
一緒に参加する
とかではなさそうだな。
実際のセミナーに出かけてみよう
好青年から
「どうでしたか?」と
LINEがきた。
面白かったし
やる方向で考えようと思う
と伝えたのだけど
好青年はなぜか慎重だった。
「では、説明会に参加して
もう少し内容を理解してみませんか?」
あら?
「じゃあやりましょう!!」
とか言われると思っていた私は
肩透かしを喰らった。
まぁ、慌てる時間じゃない。
詳しく聞いてみようじゃないか。
それから三日後の説明会に
夫と一緒に参加することにした。
イケメンとの再会
そのセミナー会場は
区民会館だったかな
なんか地域の人が
安く予約取れそうなところだった。
早めに場所を確認して
一旦そこを離れた。
娘は義母が預かってくれ
久しぶりに
夫と二人きりで
知らない町を散策し
ウキウキしていた。
夫との会話も
「昔みたいに
一緒にあちこち行って
仕事したりしたいよねー」
なんてビジネスが
始まってからのことだった。
やる気の出ている私と
対照的に夫は
「そうだよねー
そうなれば良いけど」
と他人事のようだった。
時間になりセミナー会場に戻ると
一口近くの部屋で
何かの宗教団体が
やはりセミナーのようなことを
行っていて
独特の雰囲気に
ちょっと引いた。
私たちが向かったのは
その建物の6階で
古い教室のような
おしゃれとは程遠い
薄暗い雰囲気。
部屋に入ると
好青年が紹介したがっていた
ビジネスで成功している
女性のところへ
連れて行かれた。
今日は
その女性が壇上に上がるらしい。
飾り気のないその人は
ニコニコと
よく通る声で
歓迎してくれた。
九州在住で
セミナーのために
月に一度は上京している
というその女性は
私が九州出身だと話すと
「九州の人だとわかると
さらに話しやすいですー」
と方言混じりに笑ってくれた。
好青年が張り切って
最前列に席を確保してくれたため
目の前がステージという状況。
席について
そっと周りを見渡すと
そこにイケメンの姿が!
遠い席だったので
ジェスチャーで
「ヤッホー」みたいな
やり取りをしたところで
セミナーは始まった。
授業のようにわかりやすいセミナー
コロナ前は
夫と二人で
ビジネスセミナーというものに
よく出かけて行った。
何か情報がないか
自分にできることはないか
いつも考えていた。
娘が生まれ
コロナが始まり
家を出ることも
人に会うことも
ほとんど無くなった。
そうしていたら
3年経っていた。
久しぶりの
ライブセミナーは
とてもわかりやすくて
聞きやすいものだった。
話してくれた女性は
信頼できる女教師のように
なんか先生!って言いたくなる人。
先生はセミナーが終わるなり
私のところに来て
にっこりと
「九州の人がおるだけで
話しやすかったですー」と
言ってくれた。
そして「やれ」とも「やるな」とも言わず
どう感じたか?
もしもやりたい人がいたら
紹介してくれると嬉しい
というようなことを話した。
好青年がよく頑張っていて
応援しているから
彼はきっと伸びると思う
とも話していた。
懐かしい人も登場
先生が他の人に呼ばれ
席を離れてすぐ後に
「おと(私)ちゃーん!!」と
一人の女性が現れた。
びっくりした。
その女性は
以前に私が
仕事のサポートをしたことのある
群馬に住んでいる人だった。
なんだかいつも忙しそうで
3人の子育ても
親の介護も
家計を守るための仕事も
すごく頑張っている人。
このビジネスを始めた
ということは知っていたけれど
好青年は
「なんだか連絡が取れない」
と言っていたので
心配していたのだ。
「おと(私)ちゃんが来るって聞いて
来たんだよー」
と言ってくれ
「息子のお迎えまでに
帰らないと」
と笑った。
群馬から
会いに来てくれたのか。
びっくりした(2回目)
そして
「一緒にやろーよー」
と群馬さんは言った。
ちなみに好青年は
群馬さんが来ることを
知らなかったようで
私と同じように
びっくりしていた。
サインすることにする
イケメンも合流し
「やっと来ましたね!」
と夫に向かって言った。
夫は「俺じゃなくて
おと(私)がやるみたい(笑)」
と笑っていた。
解散の時間となり
その部屋を出てから
好青年は
「どうですか?」
とファイナルアンサーを
求めてきた。
先生の話も聞きやすく
ビジネスの内容も
会社の方向性も
納得のいくものだった。
3回聞いて
やっぱり面白い
と感じた。
好青年が
丁寧に理解させようとしてくれて
本当に自信があるんだと感じた。
群馬さんのことも
応援したい気持ちになった。
私はサインすることにした。
夫に「サインする」と伝え
好青年は
「夫さんはそれでいいんですか?」
と確認してくれた。
夫は
「うちはおと(私)が
良いって言えばオッケーだから」
と笑っていた。
それから
義母の家まで
送ってくれるという
好青年の車に乗り込み
車の中で
スマホを使って
入力をして
身分証明書の写真を添付し
会費を支払った。
やることになった。
次回はこちら
ネットワークビジネスってどう?